元BCG、博報堂、現在ワンキャリア執行役員。ダイヤモンド社より発売の『転職の思考法』が10万部と大ヒット。
そんな、北野唯我さんのVoicy(ネットラジオ)、『キャリアのグローバル化のため、MBAってどうなのか?』をまとめました。
目次
今後のグローバル化に向け、MBAは取得すべき?
今後のグローバル化の為、キャリアをどう進めるべきか悩まれる方は多いのではないでしょうか。
更に具体的な悩みは、MBAを取得するか、海外駐在が確実な転職を選ぶか。
一体、どちらが今後の自分のキャリアにとってよいのでしょうか。
MBAはどのような人に対して投資対効果が良いのか?
そもそも、MBAはどのような人に対して投資対効果が良く、どういうキャリアを歩む人にとっては不要なものなのでしょうか?
MBAは様々な変数があるので一概には言えないのでパターン化する必要性があります。
また、どういうキャリアを歩むかによって大きく異なります。
更に念頭に置いておかなければならないのは、これまでのMBAと、これからのMBAの価値は異なるという事。
これまではMBAを取得する人が少なく、ケースタディなど経営を科学する事自体が価値があった。しかし、今は本やネットなどでこれらの情報が誰でも容易に取得できるようになった。
論理的に誰かが教えられるものは、既に形式値化されている。
その為、MBAで学ぶ知識の価値はコモディティ化しており、ここ何十年で下がってきていると考える。実際に日本で世界的に活躍しているトップランナーの人たちも持っていない人も多い。
MBAの価値は今後どうなるのか?
ただ、一方で価値が向上していくとも思っている。
それは、リカレント教育の分野。
リカレント教育とは生涯学習という意味。変化し続ける社会に適応するためには、生涯学び続けることが必要になります。人生勉強ですね。
人々が社会人となっても学び続ける姿勢が一般化される。
どこかのタイミングでMBAを取るのが一般化され、むしろそれを取っていないと学び直していないと判断される時代がくるのではないか。
レコード(記録)が残るような学びが来るかもいいれない。
商社勤めのエリートサラリーマンの悩み
以前、商社に勤めている人に聞くと、明確に何がやりたいというモノがないが、自分に拍のつくものが欲しいという理由でMBAの取得を悩んいでいた。
(※MBAを取得するのに2000万近くかかります)
MBAの本質的な価値はネットワーク
ホントのところ、どういったキャリア、人生を歩みたいかによってMBAの価値は変わってくる。
MBAの本質的な価値はネットワーク。
そこで出会った人は、グローバルに活躍する人材の卵であり、40歳以降の人的資産にヒットする可能性は高い。
それをとりに行きたい場合はオススメ。
歩みたいのは、本当にグローバルエリート街道?
今後の自分の人生を考えたときに、大企業の中でエリート街道を歩んでいきたいか?
それとも、グローバルの中でエリート街道を歩んでいきたいか?
グローバルの中で戦うのであれば、MBAを持っているとある程度の知的水準を持っていると判断されるカードの一つ。
交渉事には欠かせないカードである事は明白。その道に進むのであれば、取得すべき。
しかし、それを使えるような仕事に本心で就きたいと思えているのか?今一度考える必要がある。
創る事が好きなのか?安定が好きなのか?
最終的には彼はフィンテック系(金融)のベンチャーへ転職し、自分が好きなモノを作ったり、新しい事を考えたりする仕事に没頭している。
大企業の中の人たちは、自分が自由に表現できていないことがモヤモヤの根源である事が多い。
そのモヤモヤの根源をなんとなく不安だからとか、あこがれで、MBAを取得し解決しようとしていた。
MBAを取ったからと言って、新しい事ができるかというとそこはフィットしないソリューション。
年齢的な事も含め考えると、伸びている産業で、自分の経歴(プラス)になる業界に行った方がオススメ。
・自分のやりたいことを突き詰めた時にMBA取得は本当に必要か?
・将来的にグローバルエリート街道を歩みたいのか?
・0→1が好きか?安定が好きか?
ただ海外で働きたいだけならNBAはいらない
実際に海外に住んでいますが、誰一人(これは言い過ぎかも…w)MBAは保有していません。
日本の現地法人から出向でやってくるパターンか、こちらの現地法人に雇われているパターン。
前者はある程度語学力があり、社内で実績を上げていればOK。
後者は語学力があれば非常に優位です。(特に日系企業には日本人というだけでアドバンテージがある)
また、MBAの特徴として人脈を上げましたが、海外での人脈は思いのほか作りやすいものです。
定期的に日本人会などが開かれる。
そもそも、日本人が海外に非常に少ない。
その為、日本人というだけで仲間意識が芽生えやすい。
語学学校や子供の学校などで知人も増える。
その為、日本人の海外支店長クラスは日本よりも格段に出会える可能性が高いです。
しかしながら、外国人のMBAを取得したいと考えている層と出会おうと思うと、1つの友好的な手段かもしれません。
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