【実話・7000字】社会不安障害・パニック障害・鬱状態(抑鬱気分)を抱えた転職活動

転職体験記
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こんにちわ。元大手人材会社出身者の転職姉さんです。

今回は社会不安障害を抱え転職活動を行われた、よみさんにお話をお伺いさせて頂きました。

\よみさんってどんな人?/

社会不安障害/パニック障害/鬱状態(抑鬱気分)/起立性低血圧(の疑惑)/Splatoon2 全ルールS+/2018年3月末より休職⇒同年7月に転職活動を開始⇒同年8月に退職&9月にクローズで社会復帰予定。⇛こちら

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社会不安障害・パニック障害とは

パニック

私は、社会不安障害(社交不安障害とも呼ばれます)とパニック障害を抱えております。

それぞれの症状について、まずご説明します。

社会不安障害とは

人前で何かをする時に極度に緊張してしまい、動悸や声の震え、発汗、振戦等の症状が出ます。

例えば人前でスピーチをする際にそういった症状が一度出てしまうと、その後もその失敗経験から「また同じことが起きたらどうしよう」という予期不安が生じ、やがてそういった場面を避けるための回避行動をとってしまう病気です。

通常は経験を積むにつれて慣れていくはずのことでも、社会不安障害では逆に症状がエスカレートしていきます。

苦手な場面は人それぞれかと思いますが、私が特に苦手なのは以下の三つです。

苦手だと感じること
  • 人前でのスピーチ⇒激しい動悸と声の震え、振戦の症状が起こり、頭が真っ白になります
  • 親しくない人との食事(会食)⇒人と上手く会話を続けなければいけないという強い緊張感に晒されます。また、自分の食事作法が間違っていないか、相手の視線を過剰に気にしてしまいます
  • 電話応対⇒相手の声を聞き逃したり、変な言葉遣いをしてしまわないか緊張してしまいます

他にも書痙(人前で字を書くと手が震える)、腹鳴恐怖(人前でお腹が鳴らないか心配になる)、自己臭恐怖(自分の体臭が人から嫌に思われていないか心配になる)等があるようです。

社会不安障害の人は、他者から注視される状況で「どう思われているか」を過剰に気にしてしまうあまり、緊張感がどんどん増して、症状として現れてしまうのだと思います。

パニック障害とは

めまい

次にパニック障害とは突然動悸や目眩、過呼吸、吐き気等に襲われ、文字通りパニックを起こしてしまう病気です。
パニック発作を起こした際には、強い不安感や恐怖感を抱きます。この病気も、以前に発作を起こした状況に対して不安感を覚え(予期不安)、回避行動をとるようになります。

私は特に逃げ場の無い状況でパニック発作を起こすことが多いです。
例えば、快速電車(長時間降りられない)であったり、会議の場(途中退室が許されない)であったり。

社会不安障害もパニック障害も、不安障害に分類されます。
私は学生時代には、確かに若干あがり症の気はありましたが、激しい動悸や声の震えまではありませんでした。

新卒で入社した会社で不安障害を発症!その原因とは

食品メーカー

食品と医薬品を製造するメーカーに新卒で入社しました。

①食品業界と医薬品業界に特に興味があったため、その両方に携わることができること
②ラボが一カ所のため、転勤が無いこと
③業績が急成長を遂げていること

を、魅力に感じ入社を決意しました。

当時、私は入社した会社で不安障害を発症するとは夢にも思っていませんでした…。

【発症原因①】プレゼンスピーチの人前での強要

その会社では、社員は頻繁に会議室に集められ、社長を含めた上層部の方々の前でプレゼンやスピーチを強制される環境にありました。プレゼンに対しては必ず手を挙げて質問をしないといけないし、的外れな質問は当然叱られます。

そういった極度の緊張に幾度となく晒された結果、社会不安障害を発症したのだと思います。

【発症原因②】強制参加の飲み会

また私はお酒が飲めませんが、飲み会も頻繁にあり、若手社員は強制参加させられました。お酒が飲めないことを毎度のように責められましたが、只管耐え続けることしか出来ませんでした。

会食に対する不安や恐怖を覚えるようになったのはこの所為かと思います。

【発症原因③】受電時のミス

電話応対に関しては、一度仕事で電話の取り次ぎミスをしてしまい、そのことで酷く叱られたことがありました。電話応対に対する恐怖はここから生じているのだと思います。

そして前述のように、社会不安障害は「人からどう思われるか」を気にしてしまう病気なので、人前での失敗を恐れるあまり、パニック発作を起こしてしまい、パニック障害を併発するケースが多いようです。

転職を決意した理由

通勤電車内でパニック発作!不安障害の初期症状

通勤電車

私がまさにそれで、社会不安障害と思われる症状が出始めてから、通勤の電車内でパニック発作を起こし、会社でも会議の場で度々発作を起こすようになりました。

私は社会不安障害やパニック障害について詳しく知らなかったので、まさか精神疾患だとは思わず、これらの症状を一年近く放置してしまいました。

精神科を受診するに至ったのは、これらの不安障害が睡眠障害として現れ、一睡も出来ない夜が頻繁に訪れるようになったためです。

不眠に限界を感じて精神科に駆け込んだ結果、社会不安障害及びパニック障害と診断されました。

診断されたのは今年の三月初めでしたが、当初はそれでも会社に行こうと努力しました。

しかし自分で障害について詳細に調べてしまった所為か、会社や電車に対する恐怖感が増し、電車内でパニック発作を起こす頻度が増え、出勤に失敗することが多くなり、やがて家から出られなくなりました。

有給を使い果たす勢いだったので精神科に泣きついたところ、休職するように言われました。

これが今年の三月末の出来事です。

ついに出社出来なくなってしまう…

ブラック企業

転職理由ですが、真っ正直に申し上げますと、上述にありますように出社出来なくなってしまったためです。

更に私が疾患を抱えてからも、会社側は何の措置も講じてはくれませんでした。
上層部の人間はとても精神疾患に理解のあるようには思えなかったので、逃げるしかないと思いました。

他にも、所謂ブラック企業に該当する部分が多々あり、周りから転職するよう説得された経緯もあります。

しかし転職時の面接の場で上記のような理由を言うわけにはいかないので、表向きは「理想のキャリアプランを実現させるのことが難しい環境であるため」としていました。

これも全くの出任せではなく、私は自分に適性があると感じている業務があったためそれに専念したいと考えていましたが、その他の全く関係ない業務も大量に振られ、実質三部署分の仕事をしていました。

人材育成の下手な会社だったので、持ち前のスキルで業務量が決まってしまう状況にありました。私は毎日のように残業していましたが、毎日定時に上がっている人もいました。

DODAを利用した転職活動

転職エージェントはDODAを利用しました。単純に求人数で選んだ形です。

やりたいことは決まっていたので、初めから志望業界に強いキャリアアドバイザーさんがついて下さり、自分では探しきれなかった求人を紹介して頂きました。

実際、私が第一志望として据えて内定を頂いた企業は、キャリアアドバイザーさんから紹介して頂いたところです。

また面接後には、面接時に自分で伝えきれなかった部分をフォローして頂いたり、至れり尽くせりでした。

ただキャリアアドバイザーさんの紹介求人は良かったのですが、その他の採用プロジェクト担当紹介求人や面接確約オファー等は、あまり活用することはありませんでした。

しかし結果としては、総合的にとても満足しております。
ご連絡頂き、感謝申し上げます。

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転職を考えている不安障害を抱えている方へのアドバイス

不安障害

ここでは、不安障害を抱える方に対してのアドバイスを書かせて頂きます。

前述の通り、私は今年の三月末から休職となりました。

休職当初は、休職する事態になってしまったことへの自責の念、無力感、焦燥感等に襲われて放心状態でした。

診断名には「抑うつ気分」が加わり、とても次の一歩を考えられる状態ではありませんでした。

不眠もなかなか改善されず、休職は初め四月末までの予定でしたが六月末まで延長されました。

Twitterが私の大きな転機に

Twitter

私にとっての転機は、四月にTwitterを始めたことです。

同じように精神疾患を抱える方々と繋がり、交流し、病気と前向きに闘っている姿にとても励まされました。それまでは暗い部屋の中で虚空を見つめているだけの日々でしたが、Twitterを始めてからはどんどん活動的になりました。

社会不安障害を克服するためにツイキャスでリハビリしている方を見て、同じようにツイキャスを始めてみたり。
精神疾患を抱えながらも働いている方を見て、「私も働きたい」という思いから、関心のある業界について勉強を始めてみたり。

そうして漸く、「転職活動をしたい」という次への一歩に繋がりました。

とはいえ病気はすぐには良くならないので、志す業界に関する勉強をしながら、まずは休養に専念しました。

面接はまさに「自分を評価される場」であるため、社会不安障害にとって強い恐怖の対象になります。
また「逃げられない場」でもあるため、パニック障害にとっても良くありません。

精神科の先生と二人三脚で面接に向け試行錯誤の日々

医薬品メーカー

面接に耐えられるかどうかというのは、精神科の先生との会話の中で評価していきました。

私は一度の転院を経て、とても良い先生と巡り会うことが出来ましたが、それでもやはり「人と話す」ということに対して強い緊張や恐怖を覚えていました。

病院の先生相手に緊張しているようでは、とても転職活動の面接なんて耐えられるわけがありません。

初めのうちは先生の顔もまともに見られず、ずっと俯いて会話をしていましたが、やがて顔をチラチラ見ることが出来るようになり、最終的にはきちんと先生の目を見て、自分の状態をハキハキと報告することが出来るようになりました。

これが六月下旬のこと。

つまりこれが出来るようになるまで、四月~六月の三ヶ月かかりました。
(また、この頃には休職期間が八月末まで更に延長されていました。)

先生からも「すごく声が出るようになったね」と褒められるようになり、これが更に自信に繋がりました。

そして六月末日、意を決して先生に「転職活動をさせて下さい」とお願いをしました。

不安障害を抱えている方が転職活動を始めるにあたって

・信頼出来る主治医を見つけること
・主治医から転職活動の許可を得ること

この二点をクリアしておくことが肝要かと私は思います。

主治医からストップが出てるうちは、まだまだ休養に専念しましょう。焦ってはいけません。

また、私は転職活動の許可を得た時点で三ヶ月のブランクがありましたが、休養しながらコツコツと業界の勉強を続けてきたため、その知識もまた自信に繋がりました。

「働く」ことに対する自信をつけ、ブランクを不安に思わないために、勉強に取り組むこと

これもまた(休職されている方や無職の方が対象ですが)有効かと思います。

そして無事先生からも許可を得て、七月から転職活動を始めました。

ただし、先生からは

・無理をしないこと
・面接時には必ず頓服の抗不安薬を服用すること

この二点を守るように言い付けられました。

頓服の抗不安薬、私の場合はジアゼパムという薬でしたが、これも不安障害の方にとっては必需品かと思われます。

自分に合った抗不安薬を見つけること

これも転職活動を始めるにあたってはクリアしておきたい事項です。

私の場合は、特に動悸から他の身体症状に繋がることが多かったので、動悸と不安感を抑える頓服を処方されました。

あと、電車に苦手意識のある方は、転職活動を始める前に必ず電車に慣れておきましょう。面接に備えて頓服を飲む場合、家を出る前に飲んでおくと思いますので、頓服を飲んだ上で電車に挑戦する形でも構いません。

ここまでが、私が転職活動を開始するまでの準備段階です。

転職活動時の要注意!いきなりの本命面接は危険!

転職注意点

ここからいよいよ転職活動を始めていくわけですが、ここで注意。

不安障害、特に社会不安障害を抱えてる方に関しては、
いきなり本命の面接に臨むなんてことは絶対にやめましょう、無謀過ぎます!!

私の場合は、まずャリアアドバイザーさんとの電話面談⇒転職フェアへの参加⇒志望度の低い企業での面接といった順番で、徐々に自分を人との会話に慣らしていきました。

転職姉さん
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ファーストステップとしてオススメは転職フェア

転職フェア

転職フェアへの参加は個人的にオススメです。

転職フェアでは基本的に、企業側が求職者に対して自社を売り込んでくる形なので、面接とは真逆の、こちらが質問して相手が答える、というスタイルが多かったように思います。

参加も無料ですし、とにかく人がたくさんいるので人混みに慣れることも出来ます。
そして簡単な会話練習も出来る、とても良い環境だったと思います。

あとは志望度の低い企業で先に面接の練習をたくさん出来るように、上手く日程を調整しましょう。

dodaなら面接確約オファーも来るので、そこから適当な企業をピックアップして活用するのも手かと思います。

ただし、志望度が低いからといって面接対策の手を抜かないこと(社会不安障害の方は大丈夫だとは思いますが)。

企業との面接では、自己分析もしっかり済ませてから臨むようにしましょう。
後々本命企業の面接を受けるにあたって必要になってくることですから、早いうちに済ませて頭に叩き込んでおいた方が良いです。

また、志望度の低い企業からお祈りされても気にしてはいけません。元々ただの練習台だと割り切って下さい。

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転職姉さん
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dodaの他にも、マイナビ、リクナビや地方自治体など様々な企業が主催し、各地開催されています。

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本命企業へいよいよ挑戦

面接

さて、そしてある程度面接に慣れたら、いよいよ本命企業との面接です。

ここまで来たら、自分自身にかなり自信を持つことが出来ていると思いますし、面接対策もバッチリかと思います。

因みに私は、休職のことも疾患のことも完全に伏せて活動をやりきりました。

ズバリ「休職中ですか?」「うつ等の精神疾患を患っていませんか?」等と聞かれない限りは、自分から伝える必要はありません。

当然ながら、休職も精神疾患も、転職活動においてはかなりのマイナス要素です。

自分に自信を持って堂々と面接に臨めば、このような質問が飛んでくることはまずありませんのでご安心下さい。

ただし転職活動時に病気のことを伏せる場合は、入社後も伏せ続ける覚悟はしておきましょう。

長くなりましたが、要点をまとめますと、

転職時のポイント

・十分な休養をとりながらコツコツ勉強し、知識という形で自分に自信をつけること
・信頼出来る主治医の許可を得てから転職活動を始めること
・自分に合った頓服を見つけておくこと
・人と話すことに徐々に慣れていくこと
・面接練習を十分に熟すこと

以上が、不安障害を抱えた私が転職活動に成功した秘訣だと言えます。

私は最終的に面接練習のために7社と、準本命企業、本命企業の計9社で面接を受けました。

転職姉さん
転職姉さん

面接練習用の企業を作るためにも転職エージェントは分けておいた方が得策ですね。

そして面接練習の甲斐あってか、準本命と本命の両方から無事内定を頂くことが出来ました。

これが八月の上旬のこと。結果として、転職活動には約一ヶ月半を要しました。

また私の場合は面接の練習台に特定派遣の会社を多く受けていたため、練習台からも内定を多く手にすることが出来ました。

これもまた、本命の面接に向けた自信に繋がったのだと思います。このように、入口の広い企業を練習台にして、確実に内定を手にしながら自信をつけていくのも手です。

最後に

リフレッシュ

不安障害を抱えて、特に休職や退職に追い込まれた方は、逸る気持ちからすぐに行動に出たくて堪らないかと思います。

でも一度立ち止まって、ご自分をよく見つめ直してみて下さい。
転職活動に耐えられるだけの体力、精神力は果たしてありますか?

まずは休養に専念して、英気を養うことが大事です。休みながらのんびり勉強でもしていましょう。より良い結果を得るためには事前準備が肝要です。 どうか焦らず、きちんと自分に自信を持てるようになってから行動に出るよう心掛けてみて下さい。

転職姉さん
転職姉さん

よみさんはTwitterでも不安障害・パニック障害の情報発信(定期的にキャスも配信されています)をされていらしゃいますので、興味のある方は是非フォローしてみましょう!

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